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  第七回日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール審査委員の所感

 

※言語部門審査委員の所感:

 第七回中日友好中国大学生日本語科卒業論文コンクールの審査会は今年北京で行われました。参加校30校、応募論文49本あります。中には言語・日本語教育が最も多く、半数超えての26本に達しています。次に、社会13本、文学10本という順番であり、コンクールの影響力は全国で大きくなってきていることが明らかとなります。

 言語部門の審査員として今年もまた参加できましたこと、非常に光栄に存じております。コンクール開催以来七年間、素晴らしい成果を収めてきました。これはひとえに日中友好市民クラブ理事長小野寺健先生及びそのクラブが中国における日本語教育の発展にご協力、ご支持くださったおかげであります。また、中国における日本語教育研究会、中国側事務局、関係各位の先生方のご尽力の賜物でもあります。中国における一日本語教師として、心より先生方に厚く御礼申し上げます。それと同時に、この度入賞した卒業生の皆様、指導に携わっていた先生方に心より敬意を表し、お祝いしたいと思います。

 今回の卒業論文コンクールについて、言語部門の審査員として感想を二点述べさせていただきます。


1. 卒業論文の研究レベル

 七年間続いているコンクールを振り返ってみれば、年々レベルがアップしているように見えます。論文全体の書式が大体整っていて、論文らしいものになってきた大学が増えてきました。厚い紙による表紙がついているところもあり、学生に製本させたところもあります。問題意識を鮮明にして、論文のテーマを自分で見つけ、設定し、自分の考えによって進められていることが窺えます。字数から考えれば、卒業論文は大体一万字程度のものが普通です。上限はないので、自分で書きたいだけ書く学生がおります。したがって、十分な時間をかけて四苦八苦し、価値のある論文が仕上げられました。そうは言うものの、一生懸命に書き上げたものが必ずしも全部素晴らしい論文とは限りません。中には目次がついていない論文もあり、参考文献の出版状況さえ記されていない論文もあります。卒業論文を書くとき、これからは論文の書式をしっかりと守りましょう。

 書式はともかく、論文の中身はより肝心です。独創性、論理整合性、実証的な学問姿勢、日本語表現力、どれも欠かせない要素となり、中では独創性がやはり一番重要で、大きな比重を占めていると思います。入賞論文が入賞した理由はまずそこにあると思います。言語部門では、今年日本語学論文22本以外に、日本語教育学論文が4本あります。日本語教育分野では、発音研究が語彙研究、文法研究より学部生にとっては一段と難しく、それをチャレンジすることは勇気がいります。「中国人日本語学習者のリズム感覚に関する一考察――日本語の特殊モーラを中心に」という論文はまさにそのとおりです。中国人により、中国人日本語学習者を相手に発話調査をするような研究が私の知る限りでは少なかったようです。したがって、調査の設計や結果のまとめに大変苦労したことを察することができます。「接続詞における国語辞典未収録語の考察」は新しい視野で国語辞典に収録されていない接続詞を取り上げ、それを研究対象とし、小説・対談における接続詞の中の国語辞典未収録語を用例として収集した研究です。「日本語感情形容詞と感情動詞に関する考察――人称および副詞との共起を中心に」はこれまでの研究と異なり、人称・副詞との関係に立脚し、感情形容詞と感情動詞をあわせて研究したものです。入賞した論文は独創性以外に、いずれも論理の整合性、日本語の表現力がすばらしい実証研究であると言えます。


2、日本語教育研究


 中国語の「日語教学」を日本語に訳せば、「日本語教育」と訳されることが多いでしょう。その場合、言うまでもなく日本語学・日本文学・日本文化・日本社会・日本経済などについての教育が含まれていると思います。しかし、深く考えてみれば、第二言語習得理論に支えられている「日本語教育学」があります。これについて、中国における「日語教学」界ではまだ一部分の方に理解されがたいようですし、両者を混同してしまう人が多いようです。

 幸いなことに、北京日本学研究センターは、これまでの「日本語学」「日本文学」「日本社会」「日本文化」の四コースを、「日本語学・日本語教育学」「日本文学・日本文化」「日本社会・日本経済」と三大コース六専攻に再編しました。これは誠に喜ばしい限りのことであります。中国では「日本語教育学」についての研究はまだスタートしたばかりです。これからは盛んになっていくと願い、大いに期待しております。今後日本語教育関係の研究論文、実践報告、実地調査が増え、「日語教学」界で花を咲かせることを願ってやみません。

 最後になりますが、各大学が応募する際、募集要項に書いてある応募方法を丁寧に守っていただきたいものです。また、今後卒業論文作成に関する方針の策定を急がなければなりません。日本語教育界の共同財産・共同作業として、この論文コンクールを発展させ、促進しましょう。中国における「日語教学」のますますの発展を祈念いたしております。

(王婉蛍・清華大学外国語系・副教授)


※文学部門審査委員の所感::

 日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクールは今年で第七回目になります。すでに審査が終わり、受賞者が発表されました。私は文学部門の審査委員として審査に参加し、勉強になるところが多くありましたが、いろいろと気づいたところも少なくなくありました。所感を述べさせていただき、卒業論文を作成時の問題点を皆さんとともに考えたいと思います。

 文学部門では、今回あわせて10名の学生からの応募がありました。内容から見ると、日本近代文学、古代文学、作家論、作品論、文学思潮、中日比較文学などそれこそ種種多様でした。

 審査のプロセスは以下のと通りでした。まず審査員3人で論文を熟読し、メモを取りながら、1、独創性があるか否か(5点) 2、論理整合性がよいか否か(3点) 3、表現力がよいか否か(2点) という基準で0.5点刻みで採点をしました。次に審査員3人のそれぞれ採点した点数を加算することで順位が決まり、与えられた枠に入った上位3名の応募者の論文を受賞作としました。中では、最優秀作については、例年のレベルを参考にして、特に吟味をし、該当策がない場合は調整することをせず「なし」としました。

 審査の結果としては「『銀河鉄道の夜』における象徴記号――宮沢賢治『銀河鉄道の夜』論」、「『今昔物語集』巻九孝子譚の研究」、「『伊豆の踊り子』と受戒における調和世界」の3点が受賞作としてあがりました。学部生の卒業論文にしてはいずれもよくできたというのがみんなの感想でした。

 今年の応募作はそれほど多くなかったが、全体としては例年より徐々に水準が上がってき、学生の態度もまじめであり、大変努力していることを感じました。全体としてはよくできたものの、感づいた点を言いますと、ひとつはテーマ大きすぎること、論拠付けが足りなく、論点が絞らないこと。もうひとつは引用が多く、どこまでが自分のものかわからないこと。そして先生の指導がたりないことなどが問題点として窺われました。これからの学生の卒業論文指導で指導側としての私たちたちがもっと力を入れなければならないのではないかと思います。

 最後になりますが、長年この卒業論文コンクールのために多大な努力を払ってくださった小野寺理事長に感謝したいと思います。小野寺理事長、本当にありがとうございました。

(宿久高・前中国日本語教学研究会会長・教授)


※文化・社会部門審査委員の所感::

 この度、特定非営利活動法人日中友好市民倶楽部が主催し、中国日本語教学研究会と人民日報網絡中心日本語編集部が共催する「第七回日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール」は大成功を収め、誠におめでとうございます。

 私は今回初めて審査員として参加させていただいていますが、まず、このような素晴らしい勉強のチャンスを与えてくださったことに対し、心から御礼申し上げます。

 さて、審査員の所感と申しますと、まず、今回の応募論文数です。最終の分野別応募論文数は49篇に達し、内訳は言語分野の26篇と文学分野の10篇と文化・社会の13篇となっていますが、全国の30もの大学から応募があり、来年はさらに多くの大学の参加が見込まれるそうで、これからは一校につき一篇という制限をしなければ、審査が難しいという正に主催者側の嬉しい悲鳴が上がっているところです。日本語教育の現場で働く者として、この増加ぶりに素直に喜びを感じております。

 次に、私の参加している文化・社会分野の応募論文についてです。新米の私が大ベテランの曲維先生、小野寺健先生、丁紅衛先生のご指導の下で審査の仕事を始めたわけですが、各校より寄せられた13篇の論文にざっと目を通しますと、まず今年の応募論文の完成度の高さと学生の知識の広さに感心しました。うち日本経済についての論文は凡そ半分占めているのは途上国の若者として経済大国日本に見習おうとする姿勢が見られることの現われで、それはそれでよく分かることですが、残る半分はなんと武士道、日本人の微笑、中日友好条約締結までの日本政界の動き、家紋から日本文化、日本の味噌汁、茶道、日本の宗教など、実に多岐に渡って日本社会の各分野の研究をされている論文ばかりです。これは、応募した各大学の先生方のご指導の下、学生諸君は強い向学心に駆使され日本社会のあらゆる分野に目をつけ研究を深めていることの証なので、実に嬉しい限りの現象です。また、上述の今年の応募論文の完成度の高さに感心したというのは、決してお世辞ではなく、審査員一同の感想です。論文の書式、言葉遣い、論点の展開の仕方など、起承転結をはっきりと意識してまとめられた論文が実に多かったわけです。中には、下手な修士論文よりも優れている卒論が何篇も入っているというのも審査員一同に共通する意見です。これは、中国の日本語教育は各大学の先生と学生たちのご努力の下で着々とレベルアップを図っている証拠である上、本卒業論文コンクールの存在の意味とその働きの結果を如実に表していることと私は思います。

 以上、中国の日本語教育の益々の発展と本コンクールのさらなる成功を期して、簡単ながら所感をまとめさせていただきました。

(宋協毅・大連大学学長補佐・教授)


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第七回 日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール最終応募状況wordFILE


第七回 日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール参加要項wordFILE


第七回 日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール-参加要請文wordFILE



第七回 日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール募集要項wordFILE



2007年度○○大学卒業論文一覧表雛形wordFILE




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